サマースクールに参加する皆様は、大自然の中で、サバイバルの力を培っていきます。宇宙は、この自然の中に生きる私達に、彼らと同様な飽くなき創造力を、そして宇宙の自然体の中にどっぷりつかって、心の内なる声に耳を傾けると、生き生きと生きるエネルギーを与えてくれます。まず、自分の自然体を取り戻す一つの方法は、フランスに来て、フランス人と、そしてチェルノブイリの子どもと出会ってみて、それぞれの違う文化に触れてみると沢山の疑問が生まれてきます。
客観的に日本を自分自身を見直す絶好のチャンス。
日本では、目の前にある事に集中して上手に物を作ったり、取り計らう達人が多く、与えられたことを誠実に完璧に達成する素晴らしい国民だと思います。
私のフランス人の友達も、そんな日本が大好きで、日本に来た事のある人はもちろん、日本の文化に憧れている友人が沢山います。
でも時間に追われ、忙しくて、ちょっと目の前の事だけになっていませんか?
少し距離を持って、違った視野に立って、人の幸せってなんだろう、平和って何だろうと考えてみませんか?
気持ちの良い人間関係を作る事はとても大切ですが、その為に問題を起こすことを嫌って、隣の人と話し合う事を避けて、黙っていませんか?
フランス人のそれぞれ個人の主張は驚くべき代物です。少し見習ってみませんか?
話す事によってこそ、相手の望みを理解し、また、より自分の望みも明確になってきます。
そして、あるに違いない、違いを知って、認め合ってこそ、平和は出来ていくのではないでしょうか?
ありのままの自分、自然体を、お互いに認め合って、一緒に生きて行く。
平和は、与えられる物だと他者に依存し、誰も責任を持たなかったら、争いは絶えないのではありませんか?
こうして平和を皆で一緒に作って行けたら素晴らしいと思いませんか?
それをよーく心に聞いてみると、人と違う、自分と違うことにぶつかって、慌ててる心を一寸とどめて、疑問を直視するその時に、視野が開け、多様な文化、慣習の中に潜む、単なる習慣の違いも見えて来る。洗脳されていただけかもしれない、今まで当たり前だと思っていたことが、ちっとも当たり前ではなく、変わらないと思っていた事は変えられると気付く。その時に、自分自身の、生まれながらに備わっている、天性の可能性が解放され、エネルギーが出てくる。
そう。
自然体。
とってもシンプルな事。
天真爛漫な好奇心を放って、様々な違いに気づく。
その時に、人と同じでなくていい自分を、お互いに尊重し合い、それぞれの手作りの独自な人生を創造する時にこそ、多様な他者と、ありのままの自分自身でいられる幸せを、心から、共に味わうことが出来、本当の意味での友情が、そこから生まれてくるのだと思う。
それこそが、自然が私達に与えてくれたプレゼント。
愛。
この自然体で平和が築かれるようにとの願いから、子供達とピアノの連弾やソロのコンサートもしています。
その他にサマースクールで大切にしていることは、菜食、玄米を中心にしたよい食事をとる事。
チェルノブイリの事故の後から、放射能の排泄の助けになる食事が、研究されました。これも、私たちの体が持っている治癒力、免疫力を高める為の物です。有機農法のお野菜を取る事。自然は私たちに、自分で治療できる力も、与えてくれたのです。その力を高めましょう。
こうして、1年に3週間、汚染地域から離れて、良い空気と、良い食事を摂る事によって、子供は、40パーセントもの放射能を、体外に排泄出来、免疫力を高め、健康を維持することが出来る。これは、30数年経ったチェルノブイリ事故からの経験知。
情報の大
そして、今私たちの住んでいる、この高度な文明社会の中で、今日と同じ、安心安全な日々が、明日も明後日も続いていくと思いがちですが、それは幻想にすぎず、あっという間に崩れ去ってしまうという事を、私達は知ってしまいました。これは、福島の方たちが一番身をもって体験された事でしょう。
いざは、私たちを待ってはくれません。
その時に、私たちは何が出来るのでしょう?
津波の被害のあった釜石で、高台に逃げる防災訓練を十分に受けていた中学生達が、600人もの、小学生、幼児、お年よりまで助けた英断も、東北大震災の時にありましたね。知識があると行動を起こす力が出て来る。どうしたら良いかが判らない時、慌てるだけになってしまいますね。
情報は私たちの意識を変えることが出来ます。知ることの大切さ
そして、いざの時に役に立つ、どんな状況でも生き抜いていける力を養うこと。
この、いざと言う時に私たちの体は、動物のように、本能的に、危険を察知出来るでしょうか?
本能はどこかに隠れているのか、失くしてしまったのでしょうか?
体は感知していても、体の反応を聞く習慣を、忘れているのでしょうか?
それに、まず第一、本能的に行動することを、良いとは思っていないのでは?
自然が、私たちを守るために備えてくれているに違いない本能を、蔑ろにしていませんか?
こうした、サバイバルの力を、ピアノの木サマースクールでは、とても大切に考えています。
来年のサマースクールでは7月28日から、パリで、日本から来てくださる整体師の先生に、体の不思議な力を、この本能の回復を引き出す方法を、教えていただく事から始まります。その後セヴェンヌ地方の大自然の中をキャンプしながら回って8月20日には日本へ帰国と言う予定です。参加ご希望の方はご準備下さい。
是非沢山のお子さんに、大人の皆様にも参加していただきたいと思います。
皆で元気に生きましょう。
『自然、心、体、を聞く』 それが、ピアノの木サマースクールの願いです。
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