top of page

2026年4月19日  八丈島「おじゃれホール」にて、コンサートとトーク

八丈島は、東京からわずか一時間足らずのフライトで行ける「南の楽園」とも呼ばれる島です。黒潮が運ぶ豊かな自然、火山が生んだダイナミックな地形、亜熱帯の緑に包まれた景色、そして人々のあたたかな暮らしがあります。釣りやダイビング、トレッキングなどで自然を体いっぱいに味わえるだけでなく、島独特の文化や郷土料理も旅人を迎えてくれます。

この自然は、19世紀のフランスでショパンやドビュッシーが求めた「癒し」とも重なります。産業革命に揺れるパリで、彼らは都会の喧騒から離れ、自然の動きや色彩を音に込めようとしました。ショパンは亡命者としてパリに生き、祖国ポーランドの独立を願い続けました。彼の《ピアノ・ソナタ第3番》には、父の死の影、そして自由への切なる思いが刻まれています。

同じ時代、ジョルジュ・サンドは女性として革命的な自由を実践しました。ショパンと出会い、共に過ごした日々には「自由・平等・博愛」というフランス革命以来の精神が息づいています。ドビュッシーの《金色の魚》は、水のきらめきと自由な動きを描くように、自然そのものが音に姿を変えた作品です。

私はパリで50年、日本女性としてピアノとともに歩んできました。その私が八丈島の皆様に、ショパンのソナタ第3番とドビュッシーの《金色の魚》を演奏し、音楽に込められた「自由」の心の声、響きをお届けします。

八丈島の豊かな自然と共に、ポーランドの祈り、フランスの自由の精神、そして音楽がつなぐ時空を超えた出会いを、皆様と分かち合えたら幸いです。

心の羅針盤

きづこう    わたしの気持ち
いうよ     思ってること
きこうよ    友だちの声
はなそう    わたしの気持ち、あなたの気持ち
わかろう    ほんとうの、みんなの気持ち

 

忖度って、空気を読むって何?

 

真綿でふわふわ…沈みそう、じゃない?

 

浮き輪って、
こうしなきゃとか、ちがったらダメ、

 

地位・お金・世間体が大事って…

しがみつかなくていいんじゃない?

 

フランスは「いいえ」ってみんな言ってる
理由もガンガン話すし

 

好きこそものの上手な~れ

 

大丈夫、心の羅針盤で

 

心のままに

自分の力でグングン進もう

 

やってみよう、ぼうけんだ

 

楽し~いよ

 

ワクワク ワクワク

みんなの羅針盤

— ピアノとともに旅する70年 —

 

音といっしょに、自由の旅へ出かけよう。

 

悲しいときも、うれしいときも
そっと寄りそってくれたピアノの音。

 

それは、私の心の声でした。

 

言葉にできなかった想いが
音となってあふれ出していくのを
私は確かに感じていました。

 

ピアノがあったから、
遠いジュネーヴへ旅立ち、
人生の大切な先生とも出会えました。

 

「やらなきゃ」「こうすべき」
そういう声に縛られていた私の心を
先生はそっとほどいてくださいました。

 

心と身体が自由になる瞬間、
涙があふれ出したこともありました。

 

そこから、私の旅は始まったのです。
 

音とともに、

心を解き放ち、

未知の世界へ歩き出す旅が。

 

ピアノのおかげで、
私は風や水、物の音、沈黙の響きまで
やさしく感じられるようになりました。

 

ピアノは教えてくれました。
心は、音で語れるということを。

 

できないことに出会ったときは、
立ち止まり、

音と心を静かに聴きましょう。

 

見えてくる問題の形を
あわてずゆっくりほどいていけば、

 

また歩き出せるのです。

 

ピアノでなくてもいい。
 

あなたの心がときめくもの、
 

夢中になれる何かが、
きっとあなたを自由への旅に、ワクワクの冒険に。

  • Facebook
  • Twitter
bottom of page